建設キャリアアップシステム(CCUS)技能者が退職した時
建設キャリアアップシステム(CCUS)で自社に関連付けしている技能者が退職したときの手続きはどうすればいいのか?にお答えします。

建設キャリアアップシステム(CCUS)技能者が退職した時

建設キャリアアップシステム(CCUS)は、事業者登録・技能者登録が完了して終わりではありません。むしろそこからがスタートで、ここから色々な手続きが続いていくことになります。

 

このページでは、事業者さん(管理者)側が気になる手続きである、技能者が退職したらどういった手続きをすればいいのか?を解説していきます。また、退職した技能者さんとしても選択肢は色々あるでしょう。
・同業に転職する
・まだ何も決まっていない
・異業種に転職する
・独立する
代表的なパターンは以上かと思います。それぞれの手続きについて解説します。

このページをご覧頂けば、事業者さんも技能者さんも退職(転職)の際に、建設キャリアアップシステム(CCUS)でやらなければならない手続きが分かります。

技能者の退職にあたって、事業者がやる手続き

建設業に限らず従業員の退職というものは、事業を営んでいれば避けることはできません。
社会保険の手続きや新しい人員の確保等、やらなければいけないことはたくさんあると思います。その中の一つが建設キャリアアップシステム(CCUS)での手続きです。

 

まず、大事なことですが、キャリアアップカードは退職した技能者さんにお渡しください。カードは技能者さんのもので、事業者さんのものではありません。事業者さんとしては、「こっちが費用を出したのに!」と思われるかもしれませんが、必ずお渡しください。

 

後は、システムで退職した技能者さんの所属を解除します。具体的には、変更申請で自社と技能者さんの関連付けを解除して完了です。事業者さんはそれほどやることはないですね。

退職した技能者が建設キャリアアップシステム(CCUS)でやるべきこと

退職した技能者さんは、その後の身の置き方によって手続きが変わってきます。
すべてに共通して言えることは、キャリアアップカードに登録されている情報(現場での作業履歴等)は、ご自身にとってキャリアを証明する大事な財産です。

 

何より、将来的に蓄積された就業履歴から独立して建設業の許可を受ける際に証明になる可能性があります。(今のところ未定ですが、可能性は十分あると思います。)
自分のために、必ず手続きをしておきましょう。
では、その後の状況に応じた手続きをご説明致します。

退職時に勤め先からキャリアアップカードを受け取っていない場合は、必ず渡してもらうように伝えましょう。万が一、紛失してしまった場合は再発行が可能ですので、早急に再発行手続きをしましょう。

同業に転職する場合

同業他社に転職するというのは多いと思います。ステップアップだったり、地元に帰るためにエリアを変えたり。理由や状況はともかく手続きはしておきましょう。
実は、同業他社に転職する場合は更に2パターンに分けることができます。

転職先が建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録してある場合

転職先が建設キャリアアップシステム(CCUS)に事業者登録をしていれば、新たに転職先で関連付けをして頂く必要があります。関連付けについては、建設キャリアアップシステム(CCUS)事業者と技能者の関連付けの記事をご参照ください。

 

注意事項があります。
・関連付けだけでなく、キャリアアップカードの送付先と登録のメールアドレスを確認
前勤務先になっている場合がありますので、必ずご確認ください。
・社会保険情報
所属事業者が変わると社会保険情報がリセットされます。新しい健康保険情報などを設定し直して申請しなければいけません。
・前勤務先情報の確認
前勤務先の情報が画面から確認できます。がキチンと退職したことになっているか、「過去の所属事業者」に入っているかを確認しましょう。

転職先が建設キャリアアップシステム(CCUS)にまだ事業者登録をしていない場合

まだ事業者登録をすませていない会社に転職した場合、事業者と関連付けをすることはできません。関連付けはできませんが、所属先としての登録は可能ですので、一応入力しておきましょう。後は、転職先が事業者登録をするまで待ちます。
また、上述した注意事項もご確認ください。

まだ何も決まっていない場合

この場合も、前記と同様です。ただ、所属先が入力できないので、「なし」で登録するか、お勧めはしませんが、新たな所属先が決まるまで放置する人もいるようです。

異業種に転職する場合

この場合も、キャリアアップカードを破棄するのはもったいないのでやめましょう。どのような職種に転職するにしても、自分の経歴は財産です。万が一、将来的に建設業に戻ってくる可能性も0ではないかもしれません。
有効期限が切れるまでは持っておきましょう。

 

また、建設キャリアアップシステム(CCUS)での手続きについては、前記「転職先が建設キャリアアップシステム(CCUS)にまだ事業者登録をしていない場合」「まだ何も決まっていない場合」と同様で大丈夫です。

独立する場合

最後に転職ではなく独立する場合です。
この場合は、自身で独立した後(出来るだけ早く)、事業者登録をする必要があります。事業者登録を完了後、自分を事業者と関連付けする流れになります。
事業者登録は時期によりますが、1ケ月~2ケ月位かかります。一日も早く登録を済ませましょう。事業者登録については、建設キャリアアップシステム(CCUS)の事業者登録の流れをご確認ください。

 

また、独立直後の場合、書類の準備がしやすい状態と言えます。建設キャリアアップシステム(CCUS)の事業者登録の必要書類を確認しながら独立準備をしましょう。

 

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