建設キャリアアップシステム(CCUS)には、コード番号のある技能士が無数にあって、2022年12月24日現在で、916種類あります。(1級・2級等の階級があるものは各級ごとに1つとしてカウントしています。)
実際のところ、建設業とは関係のない技能士もありますので、本当に登録すべき技能士はもう少し(だいぶ?)少なくなると思います。
それぞれの技能士についての説明はとでも出来る量ではありませんので、割愛しますが、せっかくの資格なので登録漏れがないようにしておきましょう。
別ページにて解説した通り、建設キャリアアップシステム(CCUS)利用開始前の就業日数については最も古い資格等の取得年月日がスタートになるので、登録できるものは全て登録しておくのが得策です。
念のため技能士と技能者の違いについて説明しておきます。
「技能士」とは、働くうえで身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、機械加工、建築大工やファイナンシャル・プランニングなど全部で130職種(2022年12月現在)あります。この検討行試験に合格すると「技能士」と名乗ることができるもので、名称独占の国家資格となりますので、自称してはいけません。
「技能者」というのは、建設業においては直接的な作業を行っているような建設業の生産工程従事者、建設・採掘従事者、輸送・機械運転従事者等で資格の有無を問いません。
また、ややこしいですが、建設キャリアアップシステム(CCUS)において「技能者」と「登録基幹技能者」も異なります。
単に「技能者」という場合は、上記の通り直接的な作業を行う方ですが、「登録基幹技能者」という言い方になると上級職長などのマネジメントする側になります。
「登録基幹技能者」については、【登録基幹技能者とは?建設キャリアアップシステムでの位置付けは?】をご参照ください。
ついでなので・・・「技術者」は施工管理をする人を指し、主任技術者や監理技術者と呼ばれる人たちのことを言います。施工に携わってはいけないわけではありませんが、「技能者」「技能士」とも違う位置付けになります。
技能士になるには、都道府県(又は指定試験期間)の実施する技能検定に合格する必要があります。
そして、その試験を受けるためには【受験資格】のあるものもあります。経験年数等の実務経験を受験資格としている資格が多いと思います。
例えば、造園技能士の場合、実務経験のみで受験する場合は、2級で2年以上、1級の場合は7年以上となっています。
造園工事作業技能士 | パーカッション式さく井工事作業技能士 | ロータリー式さく井工事作業技能士 |
内外装板金作業技能士 | ダクト板金作業技能士 | 冷凍空気調和機器施工作業着 |
石材加工作業技能士 | 石張り作業技能士 | 石積み作業技能士 |
大工工事作業技能士 | 枠組壁工事作業技能士 | かわらぶき作業技能士 |
とび作業技能士 | 左官作業技能士 | 築炉作業技能士 |
コンクリートブロック工事作業技能士 | エーエルシーパネル工事作業技能士 | タイル張り作業技能士 |
建築配管作業技能士 | プラント配管作業技能士 | 厨房設備施工作業技能士 |
型枠施工技能士 | 鉄筋施工図作成作業技能士 | 鉄筋組立て作業技能士 |
コンクリート圧送工事作業技能士 | アスファルト防水工事作業技能士 | ウレタンゴム系塗膜防水工事作業技能士 |
アクリルゴム系塗膜防水工事作業技能士 | 合成ゴム系シート防水工事作業技能士 | 塩化ビニル系シート防水工事作業技能士 |
セメント系防水工事作業技能士 | シーリング防水工事作業技能士 | 改質アスファルトシートトーチ工法防水工事作業技能士 |
FRP防水工事作業技能士 | 樹脂接着剤注入工事作業技能士 | 樹脂接着剤注入工事作業技能士 |
プラスチック系床仕上げ工事作業技能士 | カーペット系床仕上げ工事作業技能士 | 木質系床仕上げ工事作業技能士 |
鋼製下地工事作業技能士 | ボード仕上げ工事作業技能士 | カーテン工事作業技能士 |
化粧フィルム工事作業技能士 | 保温保冷工事作業技能士 | 吹付け硬質ウレタンフォーム断熱工事作業技能士 |
金属製カーテンウォール工事作業技能士 | ビル用サッシ施工作業技能士 | 自動ドア施工作業技能士 |
金属製バルコニー工事作業技能士 | ガラス工事作業技能士 | ウェルポイント工事作業技能士 |
木工塗装作業技能士 | 建築塗装作業技能士 | 金属塗装作業技能士 |
鋼橋塗装作業技能士 | 噴霧塗装作業技能士 | 溶融ペイントハンドマーカー工事作業技能士 |
加熱ペイントマシンマーカー工事作業技能士 |
これらの中の資格には、職種によって専任技術者になれるものもあり、事業者にとっても技能士になって欲しいという需要があります。もちろん、本人の能力向上の目安にもなりますので、受験資格がある方は積極的に受験してはいかがでしょうか?