登録基幹技能者は、制度面での説明で言うと、国土交通大臣が登録した機関が実施する登録基幹技能者講習の修了者。という意味の分からない説明になります。
少しずつ紐解いてご説明していきます。

 

そもそも登録基幹技能者と一口言っても従事している職種によって登録団体も違えば、細かな呼び名も違います。例えば、電気工事業・電気通信工事業で言えば「登録電気工事基幹技能者」ですし、とび・土工工事業、鋼構造物工事業で言えば「登録橋梁基幹技能者」となり、２０２２年１２月現在、４２職種となっています。

 

ただ、共通していることとして、登録基幹技能者は熟達した作業能力、現場を効率的にまとめるマネジメント能力及び豊富な知識を備えていて、かつ、専門工事業団体の講習を修了した者となります。
その役割は現場において上級職長などとして、現場の状況に応じた施工方法等の提案や技能者の適切な配置、元請事業者の計画・管理業務に参画し、補佐することが期待されている言わばその職種の超スペシャリストということになります。

登録基幹技能者の講習受講要件

上記の説明を見て、「なんだ講習を受ければなれるのか」と思ってしまう方もいらっしゃるかと思いますが、講習を受けるためにも条件があります。
もちろん、各団体によって細かな条件は違いますが、共通する条件があります。

いかがでしょうか？そんな簡単なものではないことがお分かり頂けたと思います。

登録基幹技能者のメリット

それほど難しいからこそ、建設業にとって重要なメリットがあります。

何となく事業者側のメリットが多いように感じますでしょうか？ただ、事業者にメリットがあるということはそれだけ必要とされる人材になれる。ということでもありますので、当然、登録基幹技能者にも大きなメリットがあると言えます。

登録基幹技能者の建設キャリアアップシステム（CCUS）における位置付け

もちろん、建設キャリアアップシステム（CCUS）においても登録基幹技能者は存在感を放っています。
キャリアアップカードで言えば、レベル４のゴールドカードになります。（2022年現在、手続きは必要になっています。）
また、大手のゼネコンではキャリアアップカードのレベルに応じて手当を支給している（または支給する予定）のところもあります。

各職種ごとのレベル判定については、建設キャリアアップシステムにおける能力評価制度（レベル判定）のページにてご確認ください。

登録基幹技能者の職種と技能者名

２０２２年１１月６日現在、登録基幹技能者の職種は４２種類です。２０２２年にも２職種が追加されており、今後も増えていくことが予想されます。
では、現在の職種と技能者名を一覧にまとめましたので、ご覧ください。