保温保冷技能者の能力評価(CCUSレベル判定)の概要・必要資格・経験年数
保温保冷技能者の能力評価(CCUSレベル判定)の概要・必要資格・経験年数

保温保冷技能者の能力評価(CCUSレベル判定)の概要・必要資格・経験年数

建設キャリアアップシステム(CCUS)における技能者のレベルアップについて、各職種に共通の基準は一応設けられてはいます。
もともと、建設キャリアアップシステム(CCUS)にて登録された技能者のレベル判定が実施されていました。
ただ、職種ごとに評価すべき項目も違いますし、評価する方にも一定の知識や経験が必要です。そういったことも踏まえてシステムの改修が必要だと判断したのか、建設キャリアアップシステム(CCUS)でのレベル判定は2021年6月に一旦停止されています。

 

そして、2023年1月現在、職種ごとに能力評価をしている団体が分けられています。
保温保冷に関しては、一般社団法人日本保温保冷工業協会が能力評価団体となっており、同社にてレベル判定の申請を受け付けている状態です。

 

このページで該当する外壁仕上工の方は建設キャリアアップシステム(CCUS)上で以下の職種に分類されている方です。

大分類 47保温工  
小分類 01保温工、02熱絶縁工、04防露工、05耐火被覆工(湿式)、06耐火被覆工(乾式)
07耐火被覆工(塗装)

呼称は「保温保冷技能者」となりますので、以下、保温保冷技能者で統一させて頂きます。

保温保冷技能者の能力評価基準(CCUSレベルアップ基準)

レベル1
建設キャリアアップシステムに技能者登録され、レベル2以上の判定を受けていない技能者
レベル2(ブルー)
就業日数(3年≒645日)
保有資格:以下に掲げる資格を保有していること。
・2級熱絶縁施工技能士
または下記の資格のうち3つ以上
・足場の組立て等作業主任者技能講習又は足場の組立て等作業従事者特別教育
・高所作業車運転技能講習又は高所作業車運転特別教育
・玉掛け技能講習又は玉掛の業務特別教育
・低圧電気取扱業務特別教育
・酸素欠乏危険作業主任者(第 1 種)技能講習、酸素欠乏・硫化水素危険作業主
任者(第 2 種)技能講習又は酸素欠乏危険作業特別教育
・石綿作業主任者技能講習又は石綿等が使用されている建築物等の解体等の作
業、封じ込めまたは囲い込みの作業特別教育
・特定化学物質および四アルキル鉛等作業主任者技能講習又は特定化学物質等
作業主任者(旧)技能講習
レベル3(シルバー)
就業日数(7年≒1505日)
※多職種より経験年数が長く求められています。
保有資格:以下に掲げる資格をいずれも保有していること。
・1級熱絶縁施工技能士
・職長・安全衛生責任者教育(職長教育を含む)
プラスアルファでレベル2の基準の「保有資格」を満たすこと
職長または班長としての就業日数:1年≒215日
レベル4(ゴールド)
就業日数10年≒2150日
保有資格:以下に掲げる資格のいずれかを保有している又は表彰を受けていること。
・登録保温保冷基幹技能者(講習修了証の期限が切れている場合は除く)
・優秀施工者国土交通大臣顕彰
プラスアルファでレベル2、レベル3の基準の「保有資格」を満たすこと
職長または班長としての就業日数:3年≒645日

建設キャリアアップシステム(CCUS)レベル判定における就労日数の考え方

念のため、ここで改めて就労日数についてご説明しておきます。就労日数については、
①建設キャリアアップシステム(CCUS)の利用開始前と②建設キャリアアップシステムに 蓄積された就業日数の2つを合算する形になります。
ただ、①はあくまで経過措置ですので、今後変更される可能性が高いです。

①建設キャリアアップシステム(CCUS)の利用開始前の就業日数計算方法

・計算の基礎としては、建設技能者として就業開始日した日の属する月から離職した日の属する月までの月数によります。
・建設業を離職していた期間がある場合、それは就業期間に含まれません。
・上記から就業年数に換算する場合、12月をもって1年とみなします。
【計算例】
就業期間:平成26年4月1日~平成31年5月25日
     →平成26年4月~平成31年5月(月換算に変更)
     →5年+2ケ月
     →5年+2/12年
     →5.16666年
     →5.16年(小数点第3位以下を切り捨て)

②建設キャリアアップシステム(CCUS)に蓄積された就業日数

就業日数を就業年数に変換する場合は、215日を1年とみなす。
【計算例】
就業期間:平成31年6月~平成33年3月の間に400日
     →(400÷215)年
     →1.8604・・・年
     →1.86年(小数点第3位以下を切り捨て)
※本計算方法は、職長経験にも同様の方法を用います。

就業日数の起算日

①の建設キャリアアップシステム(CCUS)の利用開始前の就業日数については、いつまででもさかのぼって計算できるわけではありません。
具体的にはCCUSに登録した最も古い資格等の取得年月日を建設業に従事した最初の日とみなして計算されます。
残念ながら、資格等のない時期の就業は原則として日数としてカウントすることができません。

資格等のない時期の就業も証明する方法次第では就業としてカウント出来るケースもあるようです。

レベル判定の申請は誰がする?

レベル判定については、上記の資格を保有して条件を満たしていたとしても技能者本人が
申請することはできません。申請は事業者が行います。

 

弊所でも事業者様に変わって技能者の建設キャリアアップシステム(CCUS)レベル判定を
代行することが可能です。職種によって必要書類等が異なりますので、代行をご希望の際は、
職種をお知らせください。

保温保冷技能者レベル判定申請の方法

レベル2~4に該当する方であって、CCUS技能者情報に資格情報を登録し、基準に定められた就業日数を有している方はレベル判定の申請が可能です。

申請に必要な書類

①申請書
②証明書類のコピー(CCUS画面のコピー「プリントスクリーン」、資格書類のコピー等、)
→CCUSの技能者ページ画面コピー(技能者ID、資格の確認)
→【代替資料】・建設キャリアアップカードの写し
       ・資格証の写し(氏名、取得日を確認)
③経歴証明書
④銀行振込書のコピー(振込人氏名の前に団体番号:31が記載されているもの)
以上、すべてをPDF形式、あるいはJPEG形式にコピーしてメールにて添付して送信。
※申請に必要な書類【様式1~3】は「日本保温保冷工業協会」のホームページから入手可能です。

申請先

日本保温保冷工業協会にメールにて申請

 

面倒な申請や建設キャリアアップシステム(CCUS)の運用等なんでもお任せください。全国対応!土日祝日も対応可能です。

 

その他の技能者については、一覧からご確認ください。
建設キャリアアップシステムにおける能力評価制度(レベル判定)